6月は梅雨!という訳で、毎日湿気との戦いであります。

暑いなら暑いでもいいですが、ジメジメした日本の梅雨時はうんざりですね。


という訳で、今回はカラッとしたアメリカンロックを、と思ったのですが、何となく粘り気のあるリトルフィートにしてみました。


たまたま、ネットで今回取り上げている、「ウエイティングフォーコロンブス」のジャケットの考察がされているサイトを読みまして、ピンときたんです。

あと、前々から、ネオンパークのイラストは飾ってみたかったんですよね。



先ずは玄関先です。



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1973年発表の一大転機?となった傑作、「Dixie Chicken」です。   まあ、一般的に「リトルフィート」といったら、大抵の方はこのジャケットを連想するんじゃないでしょうか? それくらい評判となったアルバムです。


ジャケットは、マリリンモンローとマレーネディ-ドリッヒを合わせたような、ちと凄味のある?妖艶な女性が蛇みたいなアコーディオンに取り囲まれている構図でして、意図している所はよく分かりませんが、頽廃したハリウッドを皮肉っているのでしょうか?


1,2作目までは、ザッパ関連を匂わすような、何ともいえない、フリーキーで奇想天外なロックを生み出していた彼等が、ベースのメンバーチェンジ (この事は重要だと思うので、後に考察します。)を経て、 全く?ノリの違うバンドに生まれ変わりました。


その粘りのある、ファンキーでいて、重たいという唯一無比なサウンドを生み出す原動力となったのは、やはりベースのケニーグラッドニーと、ギターのポールバレアー(と発音するのかな?)の二人でしょうな・・・・。


表題作のビルペインの転がるようなニューオーリンズピアノ、惚れ惚れするローウェルジョージの唄とスライドは絶品ですが、これに先の二人の納豆のような?粘りが加わると、怖いものなしになりますね・・・・。


リッチ―ヘイワードのドラムなんですが、この人は本質的にはタイトなんだと思います。 何せ、80年代中頃にはロバートプラントのソロでも叩いていた位ですから・・・・。 確か、90年代には、クラプトンのツアーバンドもやってなかったっけ?


そんな彼も、ケニーグラッドニーのベースと、サムクレイトンのパーカッションが加わり、 やや腰の入ったドラムを叩くようになりましたよね。  でも、決して後ノリにはならないところが、やはり白人ですよねえ~、というか、そこがフィートたる所以ですかね?




そして壁の2枚です。



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 1972年に発表された、2作目の 「Sailin' Shoes」 です。




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ケーキ少女?がブランコに興じており、弾みで靴が脱げてかっとんでいます。   まさに、「セイリン シューズ」 ですね。  実は歌詞をよく理解してないんですが、これって、結構猥雑な内容なんでしょうかね?  ケーキって、スラングであまり良い意味で使われないような・・・。


内容は、先に申したように、なんかザッパに通じるような、混沌としたアングラな感じで、決して一般的なカリフォルニアの明るいイメージではないです。  



私も、最初に聴いた時は、ウン????といった感じでしたね。  



ローウェルの最高作の一つ、「Willin'」も、サラッとあっさり唄われていますが、やはり、オリジナルだけあって、貫録がありますなあ・・・。  リンダロンシュタットのヴァージョンも良いですが、やはり毒が抜けてますね・・・。



そして、これです。




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1977年に発表された、2枚組ライヴアルバム、 「Waiting for Columbus」です。


昔、何故トマトがコロンブスを待っているのかピンと来なかったんですが、あるサイトを見ていて、氷解しました。


元来、トマトはアメリカ大陸にあったのです。  スペインのコロンブスが、1492年に新大陸を発見して以来、多くのスペインを始めとした欧州人たちが去来し、トマトをヨーロッパへ持ち帰り、そこから爆発的に広がっていったとの事です。


トマトは、イタリア料理でよく使われるので、イタリア産のイメージがあったんですがねえ・・・。


という訳で、ネオンパーク画伯は、こういうイラストを描いたようです。



内容ですが、ライヴバンドとして名高い彼等ですから、悪い訳がありません・・・という事で、彼らのリリースしたアルバムの中では最高の売上を記録したようです。


個人的には、映像で楽しみたいので、同じ1977年にドイツの「ロックパラスト」に出演した時のヴィデオテープは、擦り切れるまで?よく見たものです。